昨日の帰り道。日もとっぷりくれて、風が冷たかった。
「あー秋だなぁ」
とか思いながら、住宅街のなかを衿を立てた。ふと、向こうから車が走ってきた。そのヘッドライトが道にさすやいなや、十数メートル前を黒ネコが横切っていった。そのとき、彼女(彼?)は、ライトの方を確認して、スピードを調節していたのだった。
「あ、くるくる」
と言いながら走りもせず、立ち止まらず。トコトコと歩みを進める。
「やばいやばい」
などという声が聞こえてきそうだ。
走りたくて走ってるとも限らない。ネコだって、できれば楽したいと思っているらしい。ただし、獲物に飛びつくときの速さと言ったら! そういうのって結構大事だよなーと思う。